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リウマチと寿命 [リウマチ関連]

リウマチ患者は、そうでない人と比べて寿命が短いと言われています。

普通、お医者さんはそういう説明はしないのですが、もらったリウマチ薬などの説明書をよく読むと「寿命にも良い影響があるとされています」のような書き方をしています。

それで、私もリウマチ患者の寿命が気になっていろいろ調べてみました。

寿命に関しては統計の取り方が難しいのか、かなり曖昧な結果しか出ていませんが、リウマチでない人と比べるとリウマチ患者の寿命は短めであることは、どの統計でも一致しています。

どのくらい短いかですが、ネットで調べた範囲では、最小の数字では3年、最大の数字では15年でした。

今一番有名なのは2006年のオランダの統計です。それによると、平均余命の短縮は、男性で6.4年、女性で8.8年でした。
↓ソース↓
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/eular2006/200606/500781.html

東京女子医大で同時期に行った調査でもほぼ同様の結果が出ています。

また、『Arthritis and Rheumatism』2007年11月号では、リウマチ患者の寿命はリウマチでない人よりも伸びていない、つまり平均余命の短縮は拡大しているとの報告もあります。
↓ソース↓
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/art.22979/pdf

これに対して、2008年に東京女子医大ではリウマチ患者の寿命はリウマチでない人よりも伸びていると発表しました。
↓ソース↓
http://www.twmu.ac.jp/IOR/center-news-all/554-centernews16.html

こうした統計は、この時期に集中していて、それ以後は見当たりません。
最近の定性的な書き方だと、MTXの適切な使用で寿命は大きく伸びているデータがある、とか、生物学的製剤との併用で、30%程度の寿命の伸びがある、といった情報が散見されます。

リウマチの治療方針は2000年から2010年にかけて大きく変わり、この時期に画期的な新薬も続々と登場してきました。

楽観的な見方をすれば、リウマチ患者の寿命の短縮は近年のMTXや生物学的製剤で大きく改善しているようにも思えますが、まだ現在の標準治療になって10年ほどしか経っておらず、正確な統計はないのではないでしょうか。

少なくとも、副作用の強いステロイドを大量に使ったり、劇薬ともいえる金製剤に頼るしかない時代ではなくなったのですから、生命予後も大きく改善していくことを期待したいところです。

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