メビオファーム社のDDSはMTX副作用克服の切り札になるか [リウマチ新薬]
メビオファーム社ではMTX(リウマトレックス、メトトキサレート、メトレートなど)を対象にしたDDS(ドラッグデリバリーシステム)を開発中です。
このDDSは、メビオファーム社でMBP- Y003と呼ばれるもので、抗がん剤としてのMTXをリポソームに内封し、的確に効くようにしたものです。
リウマチ治療としてのDDSは、これの応用で、MBP-Y003bと呼ばれています。
MTXをDDS化することで、特定の組織でMTXの効能を発揮できるようになるため、無駄なMTXの消費を抑え、MTXの使用量を減らせる期待があります。
MTXはリウマチ治療での中心的薬剤ですが副作用も強く、DDS化することで使用量を減らすことにより、副作用を克服できるようになるかも知れません。
MTXは多く飲めば飲むほど効くとされていますが、副作用も比例して強くなるため、日本では体重1kgあたり週0.25mg(50kgの人なら12.5mg)が上限の目安とされています。MTXをもっと飲めば寛解に達したり、症状が改善するかも知れないが、副作用の関係でこれ以上飲めないという人も多いと思います。DDSによりそうした状況を打破できれば、生物学的製剤に頼らなくても寛解に達する可能性は高まるのではないでしょうか。
ただ、メビオファーム社のDDSはまだ臨床試験に入っておらず、その開発状況はよく分かっていません。
↓
http://www.mebiopharm.com/sou1.html
このDDSは、メビオファーム社でMBP- Y003と呼ばれるもので、抗がん剤としてのMTXをリポソームに内封し、的確に効くようにしたものです。
リウマチ治療としてのDDSは、これの応用で、MBP-Y003bと呼ばれています。
MTXをDDS化することで、特定の組織でMTXの効能を発揮できるようになるため、無駄なMTXの消費を抑え、MTXの使用量を減らせる期待があります。
MTXはリウマチ治療での中心的薬剤ですが副作用も強く、DDS化することで使用量を減らすことにより、副作用を克服できるようになるかも知れません。
MTXは多く飲めば飲むほど効くとされていますが、副作用も比例して強くなるため、日本では体重1kgあたり週0.25mg(50kgの人なら12.5mg)が上限の目安とされています。MTXをもっと飲めば寛解に達したり、症状が改善するかも知れないが、副作用の関係でこれ以上飲めないという人も多いと思います。DDSによりそうした状況を打破できれば、生物学的製剤に頼らなくても寛解に達する可能性は高まるのではないでしょうか。
ただ、メビオファーム社のDDSはまだ臨床試験に入っておらず、その開発状況はよく分かっていません。
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http://www.mebiopharm.com/sou1.html
抗リウマチ薬T-5224開発中止 [リウマチ新薬]
富山化学工業が創薬していた抗リウマチ薬、T-5224の開発が本年4月に中止されました。
T-5224はAP-1阻害薬として、これまでの抗リウマチ薬とは異なる作用機序があり、関節リウマチの根本治療薬として期待されていました。
またロシュと全世界における独占的権利を供与するライセンス契約を結ぶ(のちに解除)など、かなり期待されていた薬剤です。
開発中止の理由は明らかにされていません。フェーズ2の臨床試験まで行っていたので、期待されたほどの効果がなかったのか、克服できない副作用があったのか、それともキナ臭い事情があったのか。
開発中止はやむを得ないとは思いますが、今後の創薬の知見として、また無駄な研究を繰り返さないためにも、中止となった理由を広く開示してほしいものです。
ちなみに富山化学工業が開発した抗リウマチ新薬「イグラチモド」はコルベットやケアラムの名前で2012年6月に発売されました。もしかしたらこちらの方が有望だったとか、ロシュとの関係が面倒だったとか、そんな理由があったのかも知れません。
確かに同じメーカーから2種類の全く作用機序の異なる抗リウマチ薬が出るというのもおかしな話です。T-5224の開発がロシュに移っているのなら、ぼちぼち何か情報が出てくると思うのですが。
ちなみにロシュは生物学的製剤のアクテムラで大儲けしているので、T-5224が本当に根本治療薬だったのなら、抹殺された可能性も全くのゼロではないなと思ってみたりします。
T-5224はAP-1阻害薬として、これまでの抗リウマチ薬とは異なる作用機序があり、関節リウマチの根本治療薬として期待されていました。
またロシュと全世界における独占的権利を供与するライセンス契約を結ぶ(のちに解除)など、かなり期待されていた薬剤です。
開発中止の理由は明らかにされていません。フェーズ2の臨床試験まで行っていたので、期待されたほどの効果がなかったのか、克服できない副作用があったのか、それともキナ臭い事情があったのか。
開発中止はやむを得ないとは思いますが、今後の創薬の知見として、また無駄な研究を繰り返さないためにも、中止となった理由を広く開示してほしいものです。
ちなみに富山化学工業が開発した抗リウマチ新薬「イグラチモド」はコルベットやケアラムの名前で2012年6月に発売されました。もしかしたらこちらの方が有望だったとか、ロシュとの関係が面倒だったとか、そんな理由があったのかも知れません。
確かに同じメーカーから2種類の全く作用機序の異なる抗リウマチ薬が出るというのもおかしな話です。T-5224の開発がロシュに移っているのなら、ぼちぼち何か情報が出てくると思うのですが。
ちなみにロシュは生物学的製剤のアクテムラで大儲けしているので、T-5224が本当に根本治療薬だったのなら、抹殺された可能性も全くのゼロではないなと思ってみたりします。
ナノ抗体のリウマチ新薬 間もなく登場か [リウマチ新薬]
大正製薬によると、抗TNFα抗体のリウマチ治療薬、オゾラジズマブの日本での独占開発販売契約を完了しました。
オゾラジブマブは、ベルギーのアブリンクス社が開発したナノボディーで、生物学的に合成される抗体薬です。作用機序はレミケードやヒュミラと同様の抗TNFα抗体薬のようです。
現在、第2フェーズまでの治験が終わっており、今後の動向が気になります。
ナノ抗体は次世代の抗体として期待されています。
リウマチ治療も新しいステージに上がってくれればいいのですが。
大正製薬のプレスリリース
http://www.taisho.co.jp/company/release/2015/2015063001.html
オゾラジブマブは、ベルギーのアブリンクス社が開発したナノボディーで、生物学的に合成される抗体薬です。作用機序はレミケードやヒュミラと同様の抗TNFα抗体薬のようです。
現在、第2フェーズまでの治験が終わっており、今後の動向が気になります。
ナノ抗体は次世代の抗体として期待されています。
リウマチ治療も新しいステージに上がってくれればいいのですが。
大正製薬のプレスリリース
http://www.taisho.co.jp/company/release/2015/2015063001.html
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