リウマチと漢方

ネットで調べると漢方でリウマチに取り組んでいる医師は、いるにはいるのですがかなり少数派のようです。リウマチは古来からある病気なので、漢方の知見ももっと利用すれば良いと思うのですが、最近は生物学的製剤などの新薬の登場が相次いだり、もたもたしていると関節破壊が進行してしまうので、どうしても欧米の主流に乗ってしまうのでしょう。

かつて住んでいた台湾では、漢方医は中医といって、中医診所という漢方医院があちこちにあります。

中医は漢方薬を処方するだけでなく、鍼や灸などもするし、西洋医学の薬を処方することもあります。体の具合が悪くなったら先に中医に診てもらう人も多く、どちらに行くかは好みで決めるようです。

私の知り合いの日本人がギックリ腰になったとき、台湾人の友達が中医を勧めたので、中医診所に行ったのですが、鍼をして漢方の湿布薬を出してくれました。1週間ほどで完治しました。

鍼は手の甲にしました。腰が痛いから鍼は腰にというのではなく、手の甲にツボがあるようです。

そのツボの探し方ですが、中医師がパソコンのソフトを使って探します。症状などを入力すると、どこに鍼を打つかが表示されるのです。こういう合理性は台湾ならではのものでしょう。

そのような台湾ですが、今のリウマチ治療の主流は生物学的製剤に移ってきているようです。効き目が確実な上、日本と比べると非常に安価に治療ができるからかも知れません。

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